スマートフォンの出現は大体1990年代後半からだと言われています。この頃には欧米のメーカーでの開発が盛んで、まだまだアジア圏での開発は遅れていたのです。当時はノキア、Symbian、BlackBerryなどのスマートフォンメーカーがトップブランドとされていました。
1996年に発売されたノキアの「Nokia 9000 Communicator」は、スマートフォンにおいて最初にヒットを飛ばした機種だと言われています。キーボードと大型ディスプレイを搭載したスマートフォンで超小型のパソコンと認識されることも多くありました。その後ノキアはSymbianを買収し、Symbian OSを自社のスマートフォンに搭載しました。「Nokia 9210 Communicator」はカラー液晶とワープロソフトや表計算ソフトなどを標準搭載しており、海外でベストセラーになることが出来たのです。
BlackBerryは1999年にカナダのベンチャー企業であるRIMが開発しました。BlackBerry OSというSymbian OSとは違ったOSを搭載していることによって、ライバル関係が生まれたのです。企業向けにヒットを続けていたBlackBerryですが、3Gに対応した「Blackberry7750」の辺りから個人向きにも注目されるようになります。